こんにちは。りゅうです。
前回は会社の理想の姿を描く
というテーマで
直間比率についての
お話をしましたね。
会社のあるべき姿が
見えてきたところで
今回は(ようやく)経理部に
焦点を充てていきたいと思います。
皆さんは経理部の仕事と聞いて
どんなことを思い浮かべますか?
「伝票を起票して
残高確認をする」
「月次決算を締めて
財務諸表を作成する」
などを思い浮かべたのでは
ないでしょうか?
もちろんこれらも
大切な仕事ですし
20年前だったら
これだけで良かったかもしれません。
ですが今は経理部にも
変化が求められています。
集まった数字を集計して
一表にまとめるだけでは
十分ではなくなって
しまったんですね。
ですから今回は、今の経理部が
求められている仕事に就いて
お話をしていきたいと思います。
ほんの数分で読み終わりますから
しっかりと最後まで読んで
経理部が求められる役割を
理解してくださいね。
役割1 適切な月次決算を締める
経理部が求められる最初の役割は
適切な月次決算を締めることです。
これに関しては何十年も前から
経理部が担ってきた役割ですから
異論なしですね。
各部から上がってきた情報を
取りまとめて会計システムに取り込み
会社の成績を財務諸表という
形にして表す。
これが経理部の最大の役割であり
最低限の役割でもあります。
ではなぜこんなことを
するのか?
主な理由は2つあります。
まず1つ目は財務諸表の作成が
法律で定められているからです。
世の中には会社法という
法律があり
その中でBSやPLといった計算書類の
作成が求められています。
また上場している会社であれば
四半期ごとの決算開示も求められます。
こちらは金融商品取引法であったり
東証の上場規定に基づいた
作成・開示になるわけですが
このような法律や規定を守るために
月次決算を行っているのです。
月次決算を行う2つ目の理由は
適切な税務申告を行うためです。
会社は法人税や消費税などの
税金の申告・納付を行っており
それらの納付額を算出するためには
日々の取引を正確に記録しておく
必要があります。
1年間でいくら儲けたかが
分からなければ
適切な法人税額を算出する
ことは出来ませんし
1年間でいくらお客さんから
消費税を受け取ったかが
分からなければ
納付すべき消費税額が
分かりませんからね。
そのためにも月々の
月次決算が必要になるのです。
法令の遵守と
適切な税務申告。
この2つの役割を果たすために
経理部は月次決算を行っています。
役割2 経営判断に資する情報を提供する
経理部に求められる
もうひとつの役割は
経営判断に資する情報を
社内に提供することです。
上記でも述べたとおり
経理部では月次決算を
行っていますから
経理部には全社から
様々なデータが集まってきます。
ですからこのデータを
二次活用して
社長をはじめとする役員が
適切な経営判断をくだすための
情報を提供してあげるのです。
具体的には、、
✔部門別損益の推移
✔営業利益率の推移
✔損益分岐点の推移
などですね。
こういった分析は
経理部にある情報を使えば
簡単に算出出来ますから
これらの分析結果を
決算報告と一緒にしてあげる。
というのも経理部の
大切な役割です。
そして個人的には、、
こういった経営戦略的な役割は
今後さらに大きくなっていく
と思います。
月次決算を締めるという
従来の役割は
今後は外注化や自動化の流れにより
経理部でやらなくてもいい仕事
になっていくはずです。
そしたら経理部の役割が
ひとつなくなってしまいますよね?
そこでどうやって経理部として
会社に貢献していくかを考えたら
会計の知識を活かして
財務データを分析し
経営者に対して会計的な立場から
アドバイスを行っていく。
という役割が考えられるわけです。
現在は経営企画という部署が
これに近い役割を担っているので
今後は経理部と経営企画を
ひとつにまとめる企業も
増えていくのではと
思っています。
ですから今後も経理のフィールドで
活躍し続けたいのであれば
手元にある数値を組み合わせて
分析を行うスキルや
分析結果を元に次の一手を
考える思考力なども
身につけておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は経理部の役割について
説明をしてきました。
簡単にまとめると
主な役割は2つ。
✔適切な月次決算を締めること
✔経営判断に資する
情報を社内に提供すること
でしたね?
そして今後は前者の業務が
自動化や外注化されて
後者の比重が大きくなっていく
可能性が高いということでした。
ということは、、
今なにをすれば良いか
お分かりですね?
そうです。
月次決算を締めた後に
自分なりに会社の分析を
行ってみれば良いのです。
もちろん最初は何がなんだか
分からないかもしれませんが
会社の利益率や損益分岐点を
把握しておくだけでも
今後の役に立つはずです。
せっかく手元に貴重な情報が
集まってくるのですから
今のうちにその情報を
二次活用できるように
なっておきましょう。
それでは今回はこの辺で。
また次回お会いしましょう。
りゅう
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